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フレックスタイム制とテレワークで時差Biz

伊藤 祥子さん

卸売業,小売業勤務
30代/5人家族

通勤時間:約1時間45分
勤務先:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社(港区)
職種:総合職
家族構成:夫、子供(8歳、5歳、1歳)

野生の象を観るためにスリランカへ行くなど、家族で毎年テーマを決めて、レアな海外旅行を楽しんでいます。休日は家族と過ごしてリフレッシュすることが仕事への活力です!

育休明けからフルタイムで復職!
毎日が充実しています。

これまで時短勤務を活用することで、仕事と子育ての両立を図ってきた伊藤さん。3人目のお子さんの育休明けのとき、上司からフルタイムでの復職を勧められて、驚きと同時に大きな喜びを感じたという。フルタイム勤務が実現できたのは、勤務先のコカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社で、フレックスタイム制やテレワークなどの働き方が社内に浸透・定着してきたからだったという。

時差Bizを経験して得られたこと

第一子の産休・育休から復職した2011年以降の6年間は9:00~16:00の時短勤務で働いていました。2017年9月に3人目の産休・育休に入り、2019年2月に復職する際も、当然時短勤務で復帰するものだと思っていました。でも、この1年半の間に在宅勤務やサテライトオフィス勤務といった働き方が整備され、全社的に利用が推進されるなど、当社の職場環境は大きく進化していて、上司からフルタイムでの復職を勧められたのです。3人の子育てをしながらフルタイムで働けるとは考えてもいなかったので、とても嬉しかったです。もちろん、時短勤務でもしっかりと仕事はしていましたが、フルタイムで働けることで、これからの自分のキャリアについて一層前向きになれたと思います。時間的な制約はもちろんですが、それ以上に気持ちの面での制約がなくなったことが、いろいろな面でプラスになっていると感じています。
現在、私は人事・総務本部でダイバーシティに関する戦略策定及び実行を担当しています。在宅では実施できないFace to Faceが求められる社外との打ち合わせ等がある場合は、フレックスタイム制を利用して時差出勤し、個人でできる書類作成業務などは、テレワークでの在宅勤務をフル活用しています。電話やメールのやりとりが増えた分、今まで以上に連絡や業務の確認を細かく行うように気を配っています。全社的にフレックスタイム制やテレワークの利用が浸透しているので社内理解も進んでいて、お互いが気持ち良く仕事ができ、毎日が充実しています。

時差Bizで実現したいと思っていること

長く人事関連の仕事をする中で、育休期間を利用してキャリアコンサルタント等の資格を取得しました。資格を仕事に生かすのはもちろん、ボランティアなどにもチャレンジしてみたいです。
また、テレワークと時間単位有給休暇を併用することで、子供の学校行事や地域行事に参加する機会が増えたので、これまで以上に子供や地域に関連する活動にも関わっていきたいですね。そうすることで、自分の視野も広がり、さらに仕事にも役立っていくと思います。
私が育休明けからフルタイムで復職したことを知って、社内のワーキングママから相談を受けることも増えました。私は上司から勧められて一歩を踏み出せましたが、以前の私と同じように、仕事と子育てを両立するには時短勤務しかないと考えている方の背中を押してあげられる存在になりたいと思います。また、テレワークを社内でもっと推進していくために、私自身がモデルケースとしてしっかりと成果を上げていかなければ、と感じています。

これから時差Bizに参加する方に

思ってもいなかったフルタイムでの職場復帰。当初は正直不安もありましたが、今は大きな問題もなく仕事ができています。しかし、こうなるためには、上司やメンバーにどういう働き方をしたいのかをしっかりと伝え、在宅勤務は基本的に曜日を決め、出社する日を上司と合せる。さらに日々の業務報告の仕方はどうするか、といったことを細部までお互いが納得するまで話をするという、事前の準備が大切だと思います。また家族とも話し合って、別の会社に勤める夫も、週1回在宅勤務をしてくれることになりました。会社だけでなく、家族の協力も不可欠です。
子供たちは、親が家で仕事をしていることをはじめは不思議がっていましたが、今では「お仕事の日」と「お休みの日」を理解しています。子供ながらに仕事に対しての興味が芽生えたのか、会社のイベントに興味を持つようになり、家族で工場見学やファミリーフェスティバルに参加できたことは嬉しい変化でした。
これから時差Bizに参加する方には、「まずはテレワーク等、自社の活用できる働き方を実践してほしい」とお伝えしたいです。人は出来ない理由を思い浮かべがちですし、デメリットに目が行きがちですが、上手くいかないところがあれば、みんなで知恵を出し合って、サポートし合えれば良いと思います。柔軟な働き方を活用することで、家族とともにキャリアアップできるような環境に居られて、今は本当に幸せです。