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テレワークとフレックスタイム制で時差Biz

斎藤 未生子さん

製造業勤務
50代/3人家族

通勤時間:約50分
勤務先:コクヨ株式会社(港区)
職種:企画職
家族構成:夫、子供

trystrams』というブランドを担当しています。働き方が多様化していく中で、ビジネスパーソンの日常を豊かにするこだわりのワークアイテムをカタチにしています。

子供と接する時間が増え、仕事も家庭もコミュニケーション良好です。

企業の成長に向け、社員が自律的に働く時間や場所を選び多様な働き方を実現する機会とし、テレワーク制度の本格導入に向けたトライアル「ワクワク、スマートワーク」(同社呼称)を実施しているコクヨ。
同社に勤務し、「仕事が趣味」と言う斎藤さんは、制度を活用することで仕事と子育てを両立。管理職として、部下とともに時差出勤やテレワークを活用して仕事の効率化を図っている。

時差Bizを経験して得られたこと

かねてから子供との時間を増やしたいと考えていたこともあり、昨年夏の「時差Biz集中取組期間」では早朝出勤と出先でのテレワーク勤務を経験し、今年の「スムーズビズ推進期間」では在宅でのテレワークとフレックスタイム制を活用しました。特に今年は小学校最後の年ということもあり、出来るだけ一緒に過ごしたいと思ったのです。夏休みだった子供は、母親が家で仕事をしていることをとても喜んでくれました。
従来から、学校の行事などがあるときは、フレックスタイム制を活用してきましたが、ラッシュアワーを避けた時差出勤は、実は企画のアイデアにも役立ちました。たとえば、通勤途中に見かけた子供を保育園に送るパパママたちは、片方は子供の手、片方は子供の荷物で両手がふさがっている状態。多くの方がリュックを使っていることに気づきました。私たちの企画商品であるリュックの中を、おしゃれで機能的に整理整頓できるブルーの「縦型のバッグインバッグ」は、こうした通勤体験から生まれました。

時差Bizで実現したいと思っていること

子育て中の部下もトライアルに参加しテレワーク勤務を活用していたので、お互い社内で顔を合わすのは月に数日でした。と言っても、当社のオフィスはフリーアドレス。社内にいても顔を合わせない時もありますが、簡単な確認や連絡はチャットなどのツールを活用すれば済んでしまうので、特に混乱を来たすことはありませんでした。逆に、会って話をする必要があるときに、お互いのスケジュールをしっかりと確認して調整するようになりました。
時差出勤をすると電車も空いているので、通勤ラッシュで体力を消耗することもなく、スマホでメールをチェックするなど、隙間時間も有効に活用できるようになりました。今まではどうしても後回しになりがちだった細かな処理も早くなり、仕事全体の流れがスムーズになったと感じています。今後も制度を活用して、仕事の深化を図っていきたいと考えています。そのためには、こうした働き方が当たり前になることが重要ですね。当社も、誰でも活用できるテレワークの制度化を目指していると聞いていますので、とても期待しています。

これから時差Bizに参加する方に

昨年、今年と取組期間が終了して感じたのは、1カ月では制度の良さを実感しにくいということです。出勤時間を変える、テレワーク勤務をするというのは生活のサイクルが大きく変わるため、自分自身が慣れるのにも時間がかかります。メンバーはもちろん取引先にも関係してくるので、最初はストレスを感じデメリットにばかり目が行くかもしれませんが、徐々に慣れてくるとメリットを実感できるものです。
子供との時間を増やしたいと思い利用したテレワーク勤務ですが、通勤時間や朝の身支度の時間なども合わせると約2時間を他のことに使えると気付きました。そうしたことを実感できるように、できれば3カ月くらいはトライアル期間を設けられると良いですね。そして、管理職こそ、率先してこれらの働き方改革に取り組むべきだと思います。気持ちに余裕があると仕事と生活のバランスが良い循環に結びついていきます。仕事もプライベートも変化を楽しむ気持ちが大切です。