ここから本文です。

フレックスタイム制で時差Biz

小西 好美さん

鉄道事業者勤務
30代/3人家族

通勤時間:約50分
勤務先:東日本旅客鉄道株式会社(渋谷区)
職種:総合職
家族構成:夫、子供(保育園)

土日はキャンプに行ったり旅行に行ったり。
リフレッシュしながら家庭第一で過ごしています。

メリハリのある勤務スタイルで、仕事も家庭も充実度アップ!

子供が小さいと、避けられないのが突然の発熱や保育園の行事。働くパパママたちの多くが頭を悩ませることだが、小西さんは年次有給休暇をほとんど使うことなく、フレックスタイム制などを活用しながら、これらに対応しているという。今年に入り、勤務先のフレックスタイム制がさらに柔軟に使いやすくなったことで、彼女は自身の「仕事も家庭もどちらも大事」というスタイルで、充実した日々を過ごしている。

時差Bizを経験して得られたこと

今夏の「スムーズビズ推進期間」と重なる7月22日~9月6日、当社では「メリハリ☆ワーク」という取組を行っていました。これはフレックスタイム制を活用したオフピーク出勤などを一層奨励するもので、本社企画部門では8時以前か10時以降の出社が推奨されていました。このとき経験した時差通勤の習慣は、私だけでなく所属部署全体に根付いたように感じています。
夫の勤務先もフレックスタイム制のため、我が家では子供の送迎を交互に行なっています。そのため、私は早め出勤と遅め出勤、両方を経験。遅出の日には朝の時間を読書など自分のために使うことができましたし、朝夕の時間を見つけては、現在応募している新規ビジネスプランの社内コンペティションに向けた資料作成にも取り組んでいました。
フレックスタイム制のおかげでできた時間の余裕を、仕事にばかり使っていたわけではありません。子供と触れ合う時間も大切にし、平日も一緒に遊ぶなど、充実した時間を過ごすことができました。「仕事も育児も、どちらも諦めない」が私の目標。働く時間を自分でコントロールできて、子供の急な発熱などにも対応できるフレキシブルな勤務体制は欠かせないものとなりました。
一方で、上司や周囲のメンバーと業務の進行状態について常に情報共有する、前倒しで仕事を進めるなど、不在時にも対処できるよう、日常的に気を配っています。

時差Bizで実現したいこと

今年4月より、これまでのフレックスタイム制に設定されていたコアタイム(11時~14時)が撤廃され、より自由な働き方ができるようになりました。加えて、テレワークも導入されたので、例えば、午前中保育園の保護者会に参加して在宅勤務を選択し、通勤時間を削減した分、労働時間を確保する、というようなこともできるようになったのです。今後もこの2つの制度を活用したいと考えています。
社内コンペティションのプレゼンテーションを通過したため、しばらくは空いた時間で次のプレゼンテーション準備に注力したいですが、それが終了したら、また子供と密度の濃い時間を過ごすようにしたいですね。そのほか、資格取得、英語の勉強などの自己啓発も始めてみたい。そうやって「働くこと」「育児のこと」「自分のこと」を、更に充実させていければと考えています。
本社勤務である私にとって、これら制度はとてもありがたいものですが、全社的に見ると、業務の性質上、同じように制度を活用することが難しい職場も存在します。働きながら子供を育てる社員の一人として、今後はどの職場でも業務に応じた「働き方改革」が実現されると良いなと願っています。

これから時差Bizに参加する方に

フレックスタイム制で、時差通勤することによって得られたのは、何をおいても「心の余裕」です。勤務時間を自分でコントロールできるようになったことが、「心の余裕」につながり、ひいては、自然と仕事の生産性も向上したように感じます。同時に、どんな働き方をするかしっかりと見極める、自己管理能力も高まったような気がします。
フレックスタイム制もテレワークも、まずは社内でトライアルを行い、社員の意見を聞きながら段階を踏んで制度化するのが最適ではないかと思います。当社でもトライアルを経て制度が順次整っていきましたし、多くの方が気になるだろう社員間のコミュニケーションの問題や、マネジメントの問題なども「やってみたら意外とできた」ということは少なくありませんでした。これらの制度を活用するうち、社内にもオンとオフをきちんと分けた、メリハリある働き方が浸透し、思った以上に快適な「働く」環境が生まれるのではないでしょうか。
我が家のように、夫婦共働きで子供もいる方は男女問わずたくさんいらっしゃいます。そのほかにも、人それぞれ事情を抱えていることはあるでしょう。そんなすべての「働く人」が、快適に過ごせるようになること。それが、時差Bizの目的の1つであるように思います。