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シフト勤務とテレワークで時差Biz

勝部 佐英子さん

サービス業勤務
30代/5人家族

通勤時間:1時間30分
勤務先:株式会社パソナテック(千代田区)
職種:企画職(総合職)
家族構成:夫、子供2人(小学生、幼稚園)、母

娘がボードゲームにはまっていて、一緒に楽しんでいます。子どもと過ごす時間は仕事の活力になります。

制度とツールを活用して、最大限パフォーマンスを発揮できる環境をさらに広めていきたいです。

すでに制度化されていたシフト勤務(時差出勤)を積極的に活用しだしたのは、第一子の出産後、職場復帰した頃からという勝部さん。朝は自分で子供を送っていきたいが、自宅と会社が離れているため、10:00~という少し遅めの勤務時間を昨年までは選択。現在はテレワークや時差出勤を利用しながら、育児と仕事の両立を図っている。短い時間であってもきちんと子供に向き合う時間を得られていることに、大きなメリットと感じているという。

時差Bizを経験して得られたこと

所属部署は時差出勤の利用率が高く、早朝出勤するメンバーも多いです。この夏のスムーズビズ推進期間中には、普段よりも更に早く出勤するメンバーもいましたね。メンバーとの出勤時間に差が生じる際は、チャットやメールを活用し、移動時間や隙間時間にメンバーの質問に答えることもあります。
当社にはテレワーク制度もあります。私も利用していて、特に子供関連のイベントがあるときなどは助かりますね。通勤時間が1時間30分と長いので、メンバーからは「テレワークの方が効率的なのでは?」と利用を勧められることもあるくらい、テレワークは社内に浸透しています。
8:00~13:00までの1時間単位で始業を選べるシフト勤務も、自宅などで仕事ができるテレワークも、当社では利用者が増えています。自分の働き方が選択できる環境は「上司や同僚に相談するタイミングや情報の整理」「どんなテクノロジーツールを使うと仕事の効率が上がるのか」など、業務を遂行するためにより良い方法を工夫したり、実践していくことにつながっています。自ら実践していくことで自分の働き方を選択できる環境を作り上げていく。そうした個々の意識と周りの意識が培われる一環に、時差Bizの存在があると思います。

時差Bizで実現したいこと

現在は業務が特に忙しいので仕事中心になりがちですが、今後落ち着いたら、終業後に行われる異業種交流会などのイベントに、積極的に参加するようにしたいですね。社会全体のデジタル化が進んでいる現在、自社が独自で活動するだけでなく、他社と協業したり情報共有を行い、互いの強みを掛け算して新たなビジネスを生むことも増えています。重要になるのは情報量や豊かな人脈。積極的に「外」に出て、多様な人との接点を持つ機会を増やしていきたいと考えています。
プライベートでは、もっと子供と向き合う時間を増やしたいです。特に、上の子は「これをやるところを見ていて欲しい」「一緒に遊んで欲しい」などの訴えが多く、希望に応えてあげられるのは、やはり夜の時間帯。今後は夜の時間の過ごし方をいろいろと考え、仕事にも家庭にも役立つことを実践していきたいと思います。

これから時差Bizに参加する方に

時差出勤を推進する場合、気になるのがマネジメントの問題だと思います。私も管理職なのでその気持ちがわかりますが、チャットやインターネット電話サービスなど存在する様々なツールを駆使すれば、比較的問題なく物事は進められるものだと実感しています。まだ時差通勤やテレワークに積極的になれていない場合は、管理職から活用するよう心掛けてみてはどうでしょう。その指揮のもとみんなで制度を「経験」すれば、問題点の洗い出しもできますし、解決法も見つけやすい。やがては臨機応変に業務を遂行することができるようになると思います。
「時差出勤をすると、コミュニケーションが取りにくくなるのではないか・・・」と言った意見を聞くことがありますが、たとえ全員が同じ時間帯に在社していても、常に顔を合わせているわけではありません。そんなときこそ、チャットなどのコミュニケーションツールの出番です。現在、離れていても円滑にコミュニケーションを取るためのツールはたくさんあり、それをいかに活用していくかを柔軟に考えていくことが今は求められていると感じます。
どの企業にも「家庭と仕事の両立がもっとうまくできないか」と考えている方はいらっしゃると思います。時差出勤やテレワークをうまく組み合わせ、自発的に行動することが仕事のクオリティーを上げるだけではなく、生活のクオリティーの向上にもつながるのではないかと考えています。